贅肉が冷たい原因
贅肉が冷たい…隠れ冷え性の原因と対策とは?
贅肉部分だけが冷たくなる「隠れ冷え性」。末端冷え性とは違い、なかなか気づきにくい症状でもあります。痩せにくい体とは、一体どのような関係があるのでしょうか。
贅肉が冷たい原因
足先や指先が冷たくなる末端冷え性に対して、贅肉部分が冷たくなる症状を「隠れ冷え性」と言います。体の末端の冷えは気にならないものの、たるんだお腹の脂肪や、二の腕の垂れた贅肉が冷えている状態です。これは、贅肉の中の脂肪が血管を圧迫することで起こります。
隠れ冷え性の場合、筋肉周りの大きな血管は問題なく動いているため、末端の冷えは感じません。しかし、贅肉の固まった脂肪が脂肪細胞周りの毛細血管を圧迫するため、血流が悪くなり、贅肉部分が冷たくなってしまうのです。
血行不良の状態ではダイエットをしても痩せにくいでしょう。もしかしたらあなたの贅肉が落ちにくいのは、隠れ冷え性に陥っているからなのかもしれません。
贅肉が冷たくなりやすい人の特徴
贅肉が冷たいタイプの人は、以下のような特徴があげられます。
- ・冷たい飲み物ばかり飲んでいる
- ・普段から汗をかくことが少ない
- ・肌を露出する服や、薄着を好んでいる
- ・ストレスを感じやすく、溜め込みやすい
冷たい贅肉対策は運動
隠れ冷え性を改善するには、運動をして筋肉量を増やすことが大切です。筋肉量は代謝と深い関係を持っており、筋肉量が多い人ほど熱を生み出すパワーが大きく、基礎代謝が上がって痩せやすい体に。一方で、運動の機会が少ないと徐々に筋肉量は減少し、冷え性になりがちです。脂肪を燃やす機会も少なくなるために、いつのまにか痩せにくくなってしまうのです。
筋肉量は数回の筋トレで維持できるものではありません。トレーニング時間は長くなくても構わないため、継続して筋肉を鍛えましょう。
日常生活に有酸素運動を
運動する習慣がない人でも気軽にできるのが有酸素運動です。少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、じつは筋トレなどの無酸素運動よりも負担が軽く、どなたでも始めやすい運動と言えます。その理由は、ウォーキングやジョギングのように軽めながらも適度に運動できるものが多いため。全身を動かすことで短時間でも体を温めることができ、血行促進に繋がります。
また体を動かすことで、自律神経を整える効果も見込めるようです。ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経のバランスが崩れると、不眠症状やだるさなど体に悪影響が現れます。冷え性もそのひとつ。有酸素運動で心身ともにバランスを整え、冷え性の改善を目指してみてください。
継続して有酸素運動を行えば、脂肪が落ちるだけではなく、代謝が上がり痩せやすい体へと変化します。ウォーキングやジョギング、水泳など、自分に合った方法で冷え対策と贅肉対策を同時に行いましょう。
スクワットで大きな筋肉をつけよう
筋肉にはいくつもの種類がありますが、体の中で最も大きい筋肉は「太もも」です。大きい筋肉を鍛えれば、筋肉量を簡単に増やすことができるため、まずは下半身を重点的に鍛えましょう。
下半身の筋肉量を増やすことにはいろいろなメリットも。下半身には、血液を下から上へとポンプのように押し上げる力が必要になるため、筋肉量が足りないと血行不良になりやすくなります。特にふくらはぎの筋肉は、「第二の心臓」という呼び名がつくほど重要。重点的に鍛えることで、足の冷えも改善が期待できます。
下半身強化のトレーニングとして効果的な方法は、スクワットです。数回行うだけで、きっと足全体がぽかぽかしてくるはず。最初は数をこなせないかもしれませんが、徐々に体を慣らしていき、筋肉量を増やします。
下着選びと冷え性
体を動かすことで改善できる冷え性。普段の生活でも体を冷やさないように意識したいものです。肌を冷やさないためには、皮膚に直接触れる下着にも気を配ってみましょう。下着の選び方を変えるだけで、冷え予防を目指すことも不可能ではありません。
たとえば自分の体に合わない小さいサイズの下着は、締め付けが強いため避けるのがベター。足の付け根にある血管を圧迫し、血行を悪くしてしまうでしょう。また、締め付けが強いうえにお腹の部分まで覆ってしまうタイプは、腸の動きも悪化させる原因になります。身につけてストレスのない下着が、自分に合った下着と言えそうです。
また素材選びにも気を配ってみましょう。フィット感のある下着は、大体ポリエステルやアクリルなどの化学繊維が多く使われています。しかし、化学繊維は擦れることで静電気を起こし、体内のイオンバランスを崩して血行不良を招きかねません。体に負担のかからない、綿やシルクなど天然素材の下着も検討してみてください。