産後太りが起こる原因とは?
骨盤のゆがみ、運動不足…複数の要因が招く産後太り
産後、なかなか体重が戻らず、逆にずるずると体重が増えたり、お腹周りに余分なお肉がついたりしてしまうことも多々あります。こうした産後太りの原因や解決方法についてまとめています。
産後太りの3つの原因
妊娠中に増加した体重は、出産したからといってすぐに戻るわけではありません。妊娠期間に10キロ近く体重が増えたのに、出産して減るのは4キロほど。残りの体重がなかなか減らず、妊娠前の状態に戻らなかったり、逆に太ってしまったり…。これが産後太りと呼ばれるものです。では、この産後太りはなぜ起こってしまうのでしょうか。
そこには以下の3つの原因があります。
- 骨盤のゆがみ
- 運動不足
- 食生活の乱れ
それぞれの原因と解決法について詳しく解説していきましょう。
骨盤のゆがみ
妊娠の間、赤ちゃんを支えているので骨盤には常に負荷がかかっています。また、出産するときには骨盤を赤ちゃんが通るため、恥骨・仙骨といった骨盤の一部が広がります。そのため、出産後は骨盤が大きく開いた状態でもあり、骨盤の底から内臓を支えている骨盤底筋もゆるんだ状態。この状態のままだと、正常であれば骨盤の中にある内臓(子宮・膀胱・直腸)がいつもより下がってしまい、代謝が低下します。
放っておくと、妊娠中でついた皮下脂肪が落ちにくくなり、あまり活動できない産後でも、より皮下脂肪を蓄えてしまいます。これが産後太りへとつながっていくのです。開いた骨盤は産後、徐々に戻ってくのですが、何のケアもしないままでは、完全に元通りにはならないといわれています。
骨盤のゆがみやゆるみによる産後太りを防ぐためには、骨盤ベルトを使う、整骨院などで骨盤が正しい位置に戻るように矯正するとよいですよ。ただ、妊娠してから約10ヵ月をかけてママの体は変化してきたので、一朝一夕で産後前の体に戻るわけではないことを頭にいれながら、焦らず自分の体と向き合っていきましょう。
運動不足
「産後の床上げ」という言葉があるように、出産してから1カ月くらいは、無理をせず、赤ちゃんのお世話と体力の回復に努めるのが望ましいといわれています。また、赤ちゃんも1カ月健診が終わるまでは、外出を控えたほうが無難です。
産後、1カ月を過ぎても、小さな赤ちゃんを連れての外出は、たいへんなこともあり、家で過ごすことが多くなります。そのため、ママが体を動かす機会が必然的に減ってしまい、運動不足になってしまうのです。運動不足になってしまうからといって、産後の体で無理は禁物です。運動を開始するなら、産後1カ月を過ぎ、体調がいいようであれば、ストレッチなどで少しずつ体を動かしていくことからはじめましょう。
食生活の乱れ
赤ちゃんがまだ小さいうちは、生活リズムが不規則。よく寝てくれる赤ちゃんなら助かりますが、抱っこをしていないと泣き止まない赤ちゃんもいます。
そのような場合、栄養バランスのいい食事を作っている余裕などありません。とりあえず、手軽に食べられる菓子パンなどを食べたり、レトルトやお惣菜などですませるというケースも多くなります。すると、栄養バランスが偏ったり、カロリーを摂りすぎてしまうことも。
そうならないためにも、菓子パンをやめておにぎりにしたり、野菜がたくさん入ったものを選んだり、旦那さんなど、赤ちゃんを見てくれる人がいるときに、まとめて調理をして冷凍しておくなど、食べるものを意識するだけでもかなり変わってきますよ。