タイトルに「贅肉」や「ぜい肉」と入っている本のなかでも、食べて痩せるという文言がひときわ目を引く本書。今回サイトで紹介する本のなかでいちばん薄くて絵が多い、読みやすい本でした。そのなかでもおすすめしたいダイエットの項目を紹介します。
「決定版 伊達式 ぜい肉リセットダイエット―食べたいものを食べてやせる(主婦の友生活シリーズ―ミラクルムック)伊達友美(著)」
食べないダイエットはもう古い!これからは米も肉もおやつも「食べてやせるダイエット」。ストレスなくきれいにやせるコツが全てつまった珠玉のダイエット本、ついに登場!
いままでのダイエットの常識は、「これを食べてはいけない」や「1日の摂取カロリーを減らす」といったマイナスの考え方。そんな考え方を根本から覆すのが、カリスマダイエットカウンセラー伊達友美先生がすすめる「食べてやせるダイエット」です。
このダイエット法は「これを食べて栄養をとり、脂肪をガッツリ燃やす体を作る」という前向きでプラス思考の考え方が基本。ご飯を始め、肉や魚、居酒屋からコンビニ食まで、現代人の食生活に合ったありとあらゆるパターンで脂肪を燃やすことができるダイエット法なのです。食事制限がないので、体に負担がかからずストレスがたまることもありません。また、従来のダイエット法にありがちな、栄養の偏りやリバウンドの心配もないのです。
本書を読めば、好きなものをおいしく楽しく食べて、中も外もきれいな体を作る「食べてやせるダイエット」のコツが全て分かります。ダイエットファン必読の1冊です。
(引用元:amazon商品説明よりwww.amazon.co.jp/dp/4072690732)
本の目次
- chapter1 食べて痩せる 伊達式ダイエットの極意
- chapter2 これでもう太らない 食べ方のコツ初公開
- chapter3 肉はダイエット以下化k瀬ない脂肪燃焼食
- chapter4 魚の良質な脂が体の余計な脂を洗い流す
- chapter5 野菜&果物の酵素が脂肪をガッツリ燃やす
- chapter6 主食抜きはダメ しっかり食べて痩せる
- chapter7 油&調味料の選び方でダイエット
- chapter8 おやつは心の栄養 食べても太らないコツ
- chapter9 飲み物で退社アップ 体を温めて健康的に痩せる
- chapter10 アルコールだってがまんしない ストレスフリーの伊達式ダイエット
- chapter11 外食の多い現代人必読 痩せるメニューはこれ!
- chapter12 たった2日で体の毒素を出し切る 伊達式週末浄化食
著者自身もダイエットに苦しんだ経験を持つ
著者の伊達友美さんは、管理栄養士の資格を持つ女性。そのほか、日本抗加齢医学学会の認定指導士や日本アンチエイジングダイエット協会の理事も務めているカリスマ栄養士です。
10代の頃に無理なダイエットを繰り返したことで、摂食障害を患い、30代で克服。その後は、体重と体型を維持するノウハウを身に付け、食べて痩せるをモットーに自身の経験とダイエット法を啓蒙しています。
自身が成功したニキビ肌を改善しながら20キロ減量した経験をもとに、多数のメディア出演もしている女性です。
食事指導実績は約6,000人
心と体のバランスを取りながらダイエットをすることが健康的に痩せられると考え、これまでに約6,000人の食事にかんするカウンセリングを行いました。そこで提唱しているのは、単純に体重を落とすのではなく、ボディラインと肌を美しく変えること。痩せてキレイになることを目的としています。
食べて痩せる伊達式ダイエットの極意
カロリーダウンはダイエットではない
伊達式ダイエットは、体重を落とすだけが目的ではありません。カロリー制限は、確かに一時的に体重ダウンにつながりますが、リバウンドしやすく、太りやすい体質になってしまいます。
伊達さんがこれまで行ったカウンセリングによれば、これまでカロリーの過剰摂取で太ってしまった人はごくわずか。どちらかと言えば、カロリー制限をすることで栄養不足になり、体が冷えて太ってしまっている人がほとんどだったと言います。
「ダイエット=カロリー制限」という思い込みを捨てることが、美しく痩せる第一歩といえるでしょう。
我慢しないダイエットでストレスフリー
ダイエットと言えば、つらい食事制限がつきものと思われがちですが、伊達式ダイエットは違います。食べて必要な栄養をとることで、内臓機能がアップし、太りにくい体質になるからです。
つまり、食べて痩せるを目指すのが伊達式ダイエット。お酒や甘いものも、栄養バランスを考えながら食べれば太らないと言います。
好きな食べ物を我慢しなくちゃいけないというマイナス思考のダイエットとは違うため、ストレスなく痩せられるのです。
勘違いダイエットはもう終わり!新常識はコレ!
ダイエッターの常識と思っていたものは伊達さん曰く非常識。なかでも特徴的なものをいくつか紹介します。
・ヨーグルトよりもお漬物、チーズよりも小魚
乳酸菌やカルシウムを補うために、ヨーグルトやチーズ、牛乳などを積極的にとることがあります。しかし、私たち日本人の腸はそうした食品よりも、日本にずっと伝わっている食品の方が合っているのです。チーズやヨーグルトを食べてもお通じが良くならない人は、腸との相性が良くない可能性があります。乳酸菌はお漬物、カルシウムは小魚といったザ・日本の食べ物から栄養をとるようにしてみてください。
・なんでも油抜きはカサカサ肌のもと
カロリーを気にして油分ならなんでもとらない人がいますが、これは間違いです。悪役のイメージが強い飽和脂肪酸は、体を動かすエネルギー。血液サラサラになる不飽和脂肪酸も油分に含まれている成分です。どちらも、多すぎても少なすぎても健康に影響を与えるので、適度にとるようにしましょう。不足しすぎるとお肌がカサカサになってしまいます。
・おいしい豆腐もそれだけでは栄養不足
大豆製品である豆腐は、ダイエットの強い味方です。だからといって、豆腐ばかりを食べていると栄養不足になってしまいます。特に、人間の体に必要な必須アミノ酸のバランスが乱れる可能性があるのです。必須アミノ酸がバランス良くとれるのは卵やお肉。豆腐だけの偏った食事をしないようにしましょう。
・小麦粉は体を冷やすので摂りすぎ注意
小麦は体を冷やす食品と言われています。体が冷えると代謝が落ちるので、痩せにくい体質になってしまうのだとか。食物繊維が豊富というシリアルやバーなどとして食べるときは、小麦ではなく大豆を使ったものがおすすめです。
特に面白かった3つのチャプター内容を紹介
これでもう太らない、食べ方のコツ初公開
食べて痩せるとは言っても、食べ合わせやタイミング、量などには気を付けなくてはいけません。そこで、特に気を付けたい項目を紹介します。
・脳をだましてダイエット!思い込みって大事
ダイエットの大敵はストレスです。食べたら太っちゃうかも…と思いながら食べるよりも、美味しく楽しく食べることが大事。ポジティブに考えることで、ダイエットのモチベーションもアップします。
・1日3食の幻想にとらわれない
1日3食しっかり食べましょうと言われているため、お腹が空いていないのに食べていませんか?伊達式ダイエットの食べるタイミングは「お腹空いた」と感じたとき。体が食べ物を受け入れる体制が整ったときに食べると、栄養の吸収率も高まります。
・夜遅くてもちゃんと食べる。空腹ストレスこそ敵!
寝る前3時間は食べない・夜中に食べると太ると言われていますが、空腹のストレスを抱えたまま寝るのは良くありません。ストレスで眠れなかったり反動でドカ食いしてしまうこともあります。また、寝てる間は成長ホルモンが分泌されるので、体を作るための栄養をとっておくのが◎です。
・食べ過ぎ飲みすぎのあとはリセット!
伊達式ダイエットには、暴飲暴食してしまった翌日のリセット術があります。食べ過ぎた翌日の朝は、お水だけ。お昼に温かいスープと野菜、果物をとります。夜には乱れた栄養バランスと不足している酵素を補うメニューをチョイス。2日めの朝にフルーツを1種とり、2日目の昼に和食を食べてリセット完了。
食べ過ぎてしまったという罪悪感を引きずるのではなく、リセットするぞ!とポジティブに考えることも大切です。
粉ものはお昼に薬味多めで
小麦には体を冷やす働きがあると言われているため、粉ものを食べるなら、代謝が上がっているお昼がおすすめ。また、かつお節やアオノリ、紅ショウガといった薬味はたっぷりめにとりましょう。ダイエット中でも粉ものを我慢しないでいいのはうれしいですね。
アルコールだって我慢しないストレスフリーの伊達式ダイエット
伊達式ダイエットでは、お酒だって飲んで大丈夫。ちょっとした工夫だけで、美味しくお酒が楽しめます。
・体を冷やさない熱燗やお湯割り
ダイエット中の冷えは、太りにくくなる一因です。好きなお酒を飲んでいいのですが、温めても美味しく飲めるものは温めるようにすると◎。または、常温で飲める赤ワインも体を冷やさずに済みます。
・水分をこまめに補給する
アルコールには利尿作用があるため、体の水分が出て行きがち。ストレートのお酒を楽しむときは、意識してお水もとってくださいね。ビールや水割りでも同様です。水分補給をすることで血のめぐりが良くなり、二日酔い予防にもなります。
・炭水化物は控えめに
シメのラーメンやお茶漬けなどの炭水化物は太るもと。お酒自体にも糖質は含まれているので、炭水化物もとってしまうと過剰摂取になってしまいます。唐揚げも定番ですが、油脂が多いので食べ過ぎに注意しましょう。
・お酒のむくみには根菜がおすすめ
ビールは飲みすぎるとむくみや脱水などが起きてしまうことも。そんな時は、体を温める根菜類や生姜などを食べるのが◎。飲みすぎは翌日にも響いてくるので、ほどほどにとどめるように意識しましょう。
・刺身やナッツ類で栄養補給
おつまみや肴には、刺身やカルパッチョといった魚介類、くるみやピスタチオなどのナッツ類がおすすめ。不飽和脂肪酸やポリフェノールなどの栄養がとれます。
・量より質で選ぶ
安いから・たくさん飲みたいからと、本当はビールを飲みたいのに第3のビールにしていませんか?我慢はよくありません。また、飲みすぎは糖質の摂りすぎにもつながります。
本当に飲みたいお酒を我慢せずに楽しみましょう。
・果汁やリキュールで満足度アップ
焼酎が好きな人は、果汁やリキュール、抹茶などの「味」を加えるのがおすすめ。味が付いていないと、つい飲みすぎてしまうからです。何も加えたくない人は、香りが楽しめる銘柄にするといいでしょう。
外食の多い現代人必読!痩せるメニューはこれ
ダイエット中に選びたい・選びたくない外食メニューを紹介します。
・日本人なら和食が最強!
日本人の体には、旬の食材を使った和食がいちばん合っています。脂肪が燃えやすい体にもなるので、外食するなら和食がおすすめです。
・同じ肉ならハンバーグより赤身のステーキ
ひき肉には脂肪も一緒に入っているので、お肉を食べるなら赤身のステーキがおすすめ。たんぱく質がちゃんととれる・消化しようと体が働くので、脂肪燃焼効果もアップします。
・食後には温かい飲み物を
食後にコーヒーや紅茶が出てくることがありますが、体を冷やさないためにホットのものを選びましょう。
・なるべく小麦製品を避ける
ダイエット中は糖質の摂りすぎを避けたいもの。パスタやパン、小籠包のような小麦製品はできるだけ避けた方が無難です。どうしても食べたいときは少量にして、スープやサラダ、ザーサイなどと一緒に注文しましょう。
・サラダやフルーツは最初に食べる
酵素は熱が加わったり時間が経過したりするとどんどん壊れていまします。サラダやフルーツなどは、最初に食べるようにすると◎です。
・お寿司を食べるならガリもしっかり
良質の脂がとれるマグロや脂肪を減らすタウリン豊富なイカなど、ダイエットなかでもうれしい効果が期待できるお寿司。お酢が取れるのもいいですね。ただし、体を冷やしてしまいがちなので、温め効果のある生姜(ガリ)も残さず食べましょう。
・焼肉ではキムチやサンチュも一緒に食べる
脂肪分の多いお肉を食べるなら、キムチやサンチュも一緒に注文するのがおすすめ。乳酸菌や酵素の働きが期待できます。
・ファストフードは油に注意
ファストフードで気を付けたいのは、ハンバーガーよりも油で揚げたポテトやナゲットなど。油の質が低下していると、酸化したものを食べることになってしまいます。揚げ物油の管理がしっかりしているお店かチェックするといいでしょう。
・いつものコンビニご飯にお味噌汁をプラス
コンビニでお弁当を買うなら、いろんな食材がとれる幕の内弁当やダイエット効果が期待できる日本そばがおすすめ。また、インスタントのお味噌汁で乳酸菌を取り入れ、冷えを防ぎましょう。
伊達式ぜい肉リセットダイエットの感想
気を付けたいポイントがイラストと分かりやすい文章でまとめられているので、カタログをパラパラと見ている感覚で読み進められます。1冊読み終わるのもあっという間ですし、読み返すのも大変じゃありません。
今回紹介した「食べ方のコツ」「アルコールだって我慢しない」「外食で痩せるメニュー」のチャプター以外にも、食材+効果が分かりやすくまとめられています。そのどれもが、「食べて痩せる」ためのものなので、ストレスなくダイエットに励めそうです。
今回はご飯を中心に紹介しましたが、食材ごと、油と調味料、お菓子についてもまとめられています。また、たった2日で体の毒素をすっきりさせる方法も載っていますよ。
2009年発行とちょっと古いものですが、難しい話は一切なく、ストレスなく楽しく痩せるコツがまとめられています。科学的な根拠も一緒に知りたい!という人は、伊達さんの新しい書籍をチェックしてみてくださいね。
しっかり食べることで、栄養不足からくるカサカサやパサパサとは無縁。美しさを保ったままボディラインが整っていくのがダイエットの何よりの楽しみとなるでしょう。