洋ナシ型肥満の原因と対策
女性特有の洋ナシ型肥満
洋ナシ型肥満とは女性に多く見られる体型で、下半身の皮下脂肪が目立つタイプの肥満です。皮下脂肪は健康には影響ありませんが、太って見えてしまうのでなるべくなら落としたいもの。ここでは、洋ナシ型肥満の原因と対策について解説します。
洋ナシ型肥満の原因
- 1.女性ホルモンの影響で男性に比べて皮下脂肪が付きやすい
- 2.骨盤が歪んで下半身に老廃物が溜まり、むくみやすい
- 3.男性に比べて筋力が弱く、下半身太りしやすい
- 4.産後に内臓の位置が下がってしまい、下半身が大きくなっている
洋ナシ型肥満の対策
皮下脂肪はエネルギーを長期的に備蓄する役割を果たすので、なかなか分解されにくく、落としにくいという特徴があります。短期的なダイエットでは皮下脂肪を落とすことはできません。食事内容を見直し、有酸素運動・無酸素運動を組み合わせてじっくりと取り組むことが重要です。皮膚のすぐ下にあることから、マッサージで血行を促すのも効果的です。さらに骨盤矯正を加えると、美しいボディラインを作ることができるでしょう。具体的なポイントをご紹介します。
食事内容
皮下脂肪を落とすためには食事内容の見直しが重要です。短期間で極端にカロリーを制限しても皮下脂肪は落ちません。長期的な計画を立てて、少しずつ減らしていくようにしましょう。1kgの体脂肪を減らすのに必要な消費カロリーは7,200kcalと言われています。たとえば1日240kcal減らすことができれば、1ヶ月で1kgの脂肪を落とすことができるでしょう。
ダイエット中は栄養バランスが取れた食事を意識することが大切です。特に脂質の少ない和食中心の食事がおすすめ。脂身の少ない肉類や大豆など、タンパク質はしっかり摂るようにします。また、冷えると皮下脂肪が付きやすくなるため、体を冷やさない食生活を意識してください。ニンジン、カボチャ、タマネギなど、地中で育つ食べ物は体を温める性質があります。冷たい飲み物は避けましょう。
有酸素運動
下半身の血流が悪くなると老廃物が流れにくくなり、脂肪が肥大化してしまいます。これを防ぐためには有酸素運動をして血流を良くすることが効果的。皮下脂肪を燃焼させてエネルギーを作り出すため、下半身の贅肉を徐々に落とすことができます。有酸素運動は20分以上続けないと効果がないという説もありますが、最初のうちは20分程度でも構いません。運動する習慣をつけて、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。
もっとも取り入れやすい有酸素運動はウォーキングです。背筋を伸ばして腕を大きく振るようにすると脂肪燃焼効果がアップ。歩幅は広めにとるのがポイントです。自転車によく乗る人は、サドルを高めにすると下半身の筋肉を鍛える効果がプラスできます。階段や踏み台を使って行う昇降運動は家の中でも手軽にできるのでおすすめです。
無酸素運動
無酸素運動で筋肉を鍛えることで、下半身を引き締めることができます。おすすめはスクワット。家の中でも場所を取らずに気軽に行うことができます。ただし、間違ったフォームでスクワットしても効果が上がりません。まずは鏡を見ながら正しいフォームになっているかチェックしてみましょう。
- 1.肩幅より少し足を広げ、背筋を伸ばして立つ
- 2.腕を伸ばし、前ならえのように前に上げる
- 3.太ももが床と平行になるまでお尻を下げて3秒キープ
- 4.ゆっくり元の状態に戻す
マッサージ
下半身の血行が悪くなると皮下脂肪が付きやすくなるうえ、老廃物が溜まってセルライト化してしまいます。下半身をマッサージすると下半身の血流が良くなり、脂肪を落としやすくなるでしょう。マッサージはお風呂タイムに行うのがおすすめ。お風呂に入って温まった状態で、リラックスしてマッサージします。一日の疲れを癒すこともできるでしょう。
- 1.湯船で両手でふくらはぎをもみほぐす
- 2.湯船から出て、クリームを塗って足首からひざ下へリンパを流す
骨盤矯正のエクササイズ
骨盤が歪むと姿勢が悪くなったり、骨盤のまわりの筋肉が低下したりします。この状態が続くと血行が悪くなり、下半身太りの原因に。骨盤を正しい位置に戻せば、血流が改善して脂肪が付きにくくなるでしょう。姿勢が良くなるとボディラインが美しく見える効果も期待できます。治療院やリラクゼーションサロンに行かなくても、エクササイズで骨盤矯正をすることが可能です。
- 1.仰向けで寝て、左ひざの上に右足のかかとを乗せる
- 2.左ひざを右手で持ち、右へ引っ張る
- 3.30秒呼吸をしたら戻す
- 4.反対側も同様に行う