産後のぜい肉が気になる!帝王切開後にすべきこととは

「妊娠・出産」
ママの体の中で起こること

体への労りが優先!ベルトやストレッチを活用

帝王切開での出産は、産後傷の治癒や体力の回復が最優先されます。骨盤矯正も、あまり大きな負担はかけず、マイペースにできることから始めていきましょう。帝王切開で出産したママ達へ、適切なボディケアについて解説します。

出産後8週頃からボディケアを始めよう

出産直後は、体力を消耗し切って体が疲れている状態です。すぐに動き始めるのは難しいでしょう。産後1ヶ月の間はまず、体を十分に休ませること。出産でたるんだお腹の引き締めは、産後1ヶ月あたりから始めるのがベターです。帝王切開で出産した場合は、傷の治癒具合も確認しながら、産後8週目を目安に始めてみてください。

産後6ヶ月までの間は、体が特に痩せやすい時期です。体調と相談しつつ、スタート時期を探ってみましょう。

帝王切開直後の腹筋運動はNG

帝王切開後は、お腹に負担をかけすぎると子宮脱になってしまう恐れがあります。帝王切開でなくても、産後はお腹に負担をかける行為そのものが、あまり好ましくありません。そのため、過度な腹筋運動は避けておくことが大切です。

腹筋運動をする場合は、軽いものから始めましょう。たとえば、腹筋を使う簡単なエクササイズやストレッチで、体に腹筋を使うことを慣れさせます。それも長い時間ではなく、朝や寝る前など、ほんの少しのスキマ時間で行うことがおすすめです。こまめに腹筋を使っておくことで、無理なく筋力を取り戻すことができるでしょう。

腹筋を鍛えるためのハードな運動は、産後3ヶ月以降が目安。ただしどのような腹筋運動も、自分の体力に見合った程度で行ってください。

帝王切開時の骨盤の歪み

出産後、多くのママが気にしているのは骨盤の歪みです。経腟分娩ではどうしても骨盤が開いてしまいます。そして産後に骨盤のケアをせず放置していると、骨盤が歪んでお腹周りにぜい肉がついてしまうのです。

骨盤の歪みは、帝王切開での出産でも同じ。産後に骨盤が歪むと考える人が多くいますが、じつは妊娠3ヶ月頃から少しずつ骨盤周りはゆるくなっています。これはママの体が、赤ちゃんを産む準備をしている証拠です。徐々に骨盤を開くことで、赤ちゃんを産みやすいように体は変化していきます。

よって帝王切開でも、産後に適切なケアを怠ると、骨盤は歪んでいく一方です。出産方法を問わず、産後は骨盤矯正が不可欠。とは言え、帝王切開後は骨盤矯正よりもママの健康が最優先です。骨盤の歪みはケアする時期が早いほど良いというわけでもありません。体力が回復し、傷の痛みも癒えてきたら、少しずつ骨盤のことを気にかけてみましょう。

ウエストを引き締めるエクササイズ

  1. 1.膝を立てた姿勢であおむけに寝転がる
  2. 2.腹筋を意識しながらお腹の上に手を乗せる
  3. 3.床と腰の間を埋めるように骨盤をお腹のほうへ巻き込んでいく
  4. 4.おへそを覗き込むように頭を持ち上げ、5秒程度腹式呼吸で息を吐く

ぽっこりお腹を整えるエクササイズ

  1. 1.足を伸ばした状態で、床にお尻をつけて座る
  2. 2.背筋は伸ばし、つま先は足首に対して直角に上を向ける
  3. 3.左右交互にお尻を持ち上げて前へ10歩進む
  4. 4.左右交互に後ろへ10歩戻る

帝王切開後は骨盤ベルトが活躍

産後の骨盤ケアといえば、骨盤矯正ベルトを用いるケースが多いもの。帝王切開で出産したママも、骨盤矯正ベルトを活用して歪みを補正していきましょう。ただし、帝王切開は経腟分娩よりも体にかかる負担が大きいため、痛みが治まるまではベルトを使用しないようにしてください。

お腹を切開して赤ちゃんを取り出す行為は、言わば産後は手術後と同じような状態です。傷口が痛んで、骨盤矯正ベルトが巻けないこともあるかもしれません。そのようなときは無理をせず、医師に相談して許可をもらったうえで着用を始める必要があります。

もし「骨盤矯正ベルトでは腹部への圧力が強い」と感じたら、ひとまず腹帯を巻いておくだけでも十分です。体がつらくなくなった段階で、ベルトに切り替えて骨盤を補正するといいでしょう。同時に骨盤矯正に効くストレッチを行うと、より効果を高められます。そのなかで体型の崩れが気になったら、補正下着を取り入れるのもひとつの手です。